日産ＮＶ350キャラバン　　エンジン不調

久々の大きな仕事が入って来まして、エンジンのシリンダーヘッドのオーバーホールを頼まれました。

最初は、まず原因を付き止めてからと言う事なので何が原因なのかを調べまして、エンジンの力がないとの事で各シリンダーの圧縮を見ますと３男シリンダーだけが殆んど圧縮がない状態でなので原因が解り、先ずはシリンダーヘッドを外してから考える事になりました。

早速シリンダーヘッドを外して降ろしてからひっくり返して見て見ますと３番のＥＸバルブが欠けて無くマりましてこれでは当然圧縮がある訳ありまんです。

部品を交換しなくてはならないので部品を注文してからと言う事で部品が来る間にピストンも外して見ようと思い外して見るとオイルリングが固着しているではありませんか。と言う事で全部のピストンを外しまして見ると全部がリングが固着していました。

ピストンを外して見て正解でした。このままでは、オイル上がりの原因になってしまいますのでリングを全部外してカーボンを落として綺麗にしてからもう一度組み直してシリンダーに入れて組み付けました。

腰下は終わりましてヘッドの方でバルブを組み付けて、バルブクリアランスを取るのですがこのエンジンはガソリンのＤＯＨＣエンジンなのですがタッペトシム式ではなくタッペト自体がシムと一体式でタッペト自体を厚みを測って交換するタイプなので、クリアランスを取るのは面倒な作業となります。今までのシムでしたらクリアランスを測ってバルブを工具で押し下げてシムだけを隙間から取って交換できましたのにカムシャフトを一回外さなければならないのでカムを外す時間が余計にかかります。（タペットホルダー事態を交換）

クリアランスを取り終えてシリンダーにヘッドを載せてボルトを締めてからタイミングチェーンを取り付けるのですが、クランクシャフトの下にオイルポンプとバランサーシャフトが一体になった本体を取り付けてオイルポンプのチェーンを返して動かしているのでオイルポンプのチェーン先に取り付けてからタイミングチェーンを取り付けまして、チェーンカバーを付けてからオイルパンも付けてこれで大体のエンジン本体のことは終わりになり、後は細かいホース類とか配線などで終わりになります。

このＱＲエンジンは2000ｃｃでも結構パワーがありハイエースよりも力がある様に思いました。ガソリン車でもそんなに物足りなさは無い様に思われます。これにてこのエンジンの作業は終わりになります。