カローラ・レビン（TE51）エンジン始動不良？

51レビンの依頼が来ましたがレビンの51型と言うのがちょっとピンと来なくてどう言う型なのか分からなかったけれども持ってきていただいて見て分かりました。

形は３７レビンと同じ型でインジェクション仕様になった同じボディの車でした。（37レビンは知っています。）

この車は、どういう経路で入庫して来たかと言いますと板金修理工場に入って来たみていでそこからディラーに持って行ったらしいのですがディラーでは出来ないみたいで断られて自分が以前勤めていた工場に依頼されたのですがそこでも解る人がいないのでそこの社長から連絡があり見てくれないかと依頼を受けましたので引き受けました。

確かにセルを回してプラグの爆発はあるのですがエンジンがかからないのです。資料もなかったし色々な所から修理署を集めて調べて見ました結果、時期もまだ寒いので混合ガスを濃くしないとかかりずらいのでそれはどこのエンジンでも同じですがそのガスが濃くならずかかりが悪いのです。

この当時のトヨタのエンジンはコールドスタートインジェクターと言うインジェクターがもう一つ追加に付いておりそこからガソリンを噴射してガスを濃くしてかかるようにしています。

このインジェクターをコントロールするのに水温センサーとスタートインジェクタ・タイムスイッチが関係していますので調べた結果両方とも駄目でした。

交換する事にしましても年式からしてもＳ52年ですから何処に問い合わせてもすでに部品はありませんとの回答で、水温センサーの方はたまたま以前に勤めていました工場に中古ですがありましたので譲り受け、カプラーもボロボロでしたのでネットで調べたら新品がありましたので注文しました。

水温センサーは何とかなりましたが、インジェクタータイムスイッチの方は見つからず駄目だ元々ですのでスイッチの頭の部分を金ノコで切断して中の部分を取り出して修理するのですが構造は以外と簡単でバイメタルを使ったスイッチで焼けていました。

磨いて位置を調整して中に入れて切り離した部分をはんだ付けして取り付けました結果コールドインジェクターに電源が来るようになりこれでエンジンはＯＫになりましたので、あとはヒーターホースが切れていましたのでホースを交換してＬＬＣを入れて終わりになります。

此処まで古くなりますと部品が中々見つからないので苦労します。