マーチからBe1に

此処の所、マーチ・スーパーターボのエンジンオーバーホールの仕事が続き、今度は当時限定販売されたBe1のエンジンが不調と言うので入庫して来ました。

Be1は当時Be1とパオ、フィガロの３車種の１台でマーチＫ10のボディのフロアパネルが共通で作られた１台です。

当然、エンジンは共通のＭＡ10エンジンでキャブ仕様車ですのでパワーはあまりありませんが結構人気があった１台です。

早速本題ですがエンジンの不調という事で入庫して来たのですが、何処か一本プラグが爆発していないようでエンジンがぶれていました。

プラグを外して見てもどれも異常は見られず、プラグに火は飛んでいますし圧縮を測ってみますと3・4番シリンダーが圧縮不足でエンジンが不調になっている様です。

バルブあたりが悪くなって完全にバルブが閉じなくなっているみたいでエンジンを開けなくてはならないとの事で説明をしてそれでも直したいとの事で預かる事になりました。

スーパーターボと違ってエンジンがごちゃごちゃしていないからやり易いです。

シリンダーヘッドを開けてバルブを外して見るとやはりバルブのあたり幅が広くなっていましてカーボンなどが挟まったりしてバルブが完全に閉じなくなってガス漏れを起こして圧縮不足になってしまいます。

ボーリング屋さんに出して修正してもらいバルブのすり合わせをして組み上げてから圧縮を測ったらバッチリです。

距離と年数からしてこう言うふうになるのは仕方がありませんが、直せばまだまだ乗れますし大事にして乗っていただきたいものです。