ホンダビート　エンジン不調

ホンダビートが初めて修理に入って来ました。

メールでの依頼でビートのエンジンが不調との事で何とか工場まで乗って来て頂いてエンジンを拝見しますと何番かのシリンダーが死んだ状態で３気筒なのに２気筒では力が無いですし、話をよく聞くとエンジンオイルは交換したことが無く継ぎ足しで乗っているとの事でこれではエンジンが益々駄目になってしまいます。

煙も吐いている様ですしプラグコードを外して見るとプラグホールにオイルが貯まっていてプラグが溺れている状態です。

これではエンジンが調子が悪いのは当たり前です。

お客さんはあまりお金が欠けたくないからと言うので、バルブステムシールとカムシャフト・キャップホルダー下にОリングが入っていますのでОリングを交換するのとプラグも１本先端が欠けているので３本交換しました。

作業を終えてエンジンを始動してしばらくしても一向に煙が消える気配がなく、オイル下がりだけではなく上がりも出ている様なのでお客さんに言いますとこれでは乗れないのでしょうがないから直してくださいとの事で、２回目のエンジンを降ろす事になりました。

１回目は、ステムシールを交換するのに降ろさないと出来そうもないので降ろしました。

エンジンを降ろして分解してみると１番シリンダーに異物が入ったような痕跡がありシリンダーに少しキズがありシリンダーにも少し摩耗があり、ピストンを抜いてみますとオイルリングが固着していて動くようにしてもピシトンがそのままリングをちじめ無くてもストンと入ってしまう状態です。

これではオイル上がりをして煙が出るのは当然です。

これでは駄目なのでリングも交換するはめになり、本当はシリンダーのボーリングをしてバルブもあたりを出すための加工もしなければならないのですが、お金を掛けたくないと言うので今回はリングまでの交換にしました。

これでマフラーから煙も出なくなりエンジンの状態も良くなり一先ず乗れるようになりました。

後はお客さんがエンジンオイルを小まめに交換するよう願っています。