ホンダ・バモスのオーバーヒートの原因は？

ホンダ・バモスがオーバーヒートしたらしく入庫して来たのですが、早速シリンダーヘッドを開けて見ると3番シリンダーに抜けた跡がガスケットにハッキリと残っていました。

オイルストーンでブロック面とシリンダー面を磨いてストレートエッジで計測してみると反りはありませんでしたので、ガスケットを載せて組む事にしましたが何でオーバーヒートしたのか原因はいろいろありますが第一の原因は水漏れによる冷却不足が一番多いようですが、ウォーターポンプを見て見ますと幾らか漏った跡が少しありましたがオーバーヒートするほどではありませんでした。ついでに分解したのだからウォーターポンプも交換しましたが、話を聞いてみると前にＬＬＣ（冷却水）を交換したとの事でしたので原因はＬＬＣ交換の際に完全にエアー抜きが出来ていなかった事で冷却水がラジエターに回らず冷却出来なかった事による事と解りました。

バスモとアクティーなどはリアーエンジンでラジエターは前に付いていますから距離が長いので中々エアー抜きが難しくラジエターに一杯にＬＬＣを入れただけでは空気が残っていますので、中間にもエアー抜きが付いていますが一回ではなかなか抜けません。

同業者でもＬＬＣを入れ終えた後試運転してみるとオーバーヒートぎみになってしまったとの話を聞きますのでこのエンジンには手こずらされもす。スバル・サンバーは簡単にエアー抜きができます。

でも自分は中間のエアー抜きプラグを外してエアーを抜いてラジエターキャップを絞めてエンジンを駆けて水温が80度位まで温めてからいイン・マニに付いているエアー抜きプラグを緩めて行くとエアーが抜けてこれを何回かしながらＬＬＣを足してやるとヒーターの方に冷却水が廻りエアー抜きが出来ます。

肝心なのはヒーターに冷却水が回ったかでヒーターに回ればだいたいエアーが抜けた事になります。ヒーターが効かないという事はヒーターに空気が残っているという事です。

ＬＬＣを入れ終えたらヒーターが効くか確認することです。