セリカ(TA27)シリンダーヘッド・O/H

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2017/08/05 セリカ(TA27)シリンダーヘッド・O/H

昔の事ですがセリカGT(通称・だるまセリカと言います))がオーバーヒートで入庫して来ましてエンジンの状態を見てシリンダーヘッドが抜けている状態なのでお客様にはヘッドガスケットを交換しないと駄目との事を言いまして車を預かることになりました。

この車のヘッドを開けるのは初めてなので大変興味があります。このエンジンは2T-Gエンジンと言うツインカム・エンジンで今のツインカム・ヘッドと大きさが全然違いますし、当時のヘッドはバルブが90度角度ですからヘッド幅が広く大きいです。

今のは大体60度角度のエンジンが多く昔のエンジンと比べると遥かにコンパクトに出来ていますのでシングルカム車とほとんど大きさが変わらない位小さいです。

話がそれましたので戻して、ヘッドを開けて見ますとやはり3番シリンダーが抜けていました。でも運の良いことにヘッドの歪みがないので面研磨しなくても大丈夫ですからお客様に取ってはラッキーだと思います。

当時のトヨタ車はオーバーヒートさせると大体ヘッドが歪んで面研磨しなければなりませんでしたし、今はそういう事があまりなくなりましたが当時は多かったです。

当時のエンジンのタイミングはチェーン・タイプが多くて、今のチェーン・タイプと比べると当時のエンジンのがヘッドを外すのは楽で、今のはオイルパン・フロントチェーンカバーを外さないとヘッドが外す事が出来なくて当時のはそれらを外さなくても出来るのです。

当時のチェーン・テンショナーは今もそうですが油圧式で今のはロックが付いていて押しても戻らないようになっていて当時はロックが無いので押せばテンショナーが戻るのでチェーンが下に落ちないように小さな角材などでチェーンの間に差し込んで一緒にテンショナーも戻るのでそうしておけばヘッドだけを外す事が出来ます。

このエンジンはスポーツ・タイプなので、ピストンはハイコンプ・タイプと言ってピストンの真ん中が盛り上がっていて普通はピストン面は平らですがこのピストンは圧縮比を上げるようになっています。

でも現在のエンジンと比べると遥かに圧縮比は低いですね、当時は8~9位あれば高い方で今は11位もあります。

後はいつものようにガスケットかすを取り除いてオイルストーンでヘッドとシリンダー面を磨いて組み付けるだけです。

 

 

 

 

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