510型・日産ブルーバードのヘッドガスケット交換

かなり昔の事なんですが整備士になって3～4年くらいたった時に勤めていた会社にいた時に任された仕事なのですが、お客さんからオーバーヒートしたので見てほいいと言われたので、先輩の整備士が見てこれはヘッドガスケットが抜けているからオーバーホールしないとだめと言われたのでオーバーホールする仕事になりましたので自分に任されまして、初めての仕事になりました。

510のエンジンは当時、日産を代表するＬ型エンジンで早速シリンダーヘッドを外す事に取り掛かりまずは水を抜きキャブレターを外し、そしてマフラーを外しその他周りの細々とした物を外して行くのですがこの当時のエンジンはタイミングベルトではなくチェーンタイプなので、タイミングチェーン・テンショナーに小さな角材を挟んでテンショナーを戻した状態にして、今のテンショナーは中にギアで戻らないようになっていますので角材を入れても無駄なのでチェーンカバーを外さないと出来ませんがＬ型エンジンは出来るので今のエンジンと比べると大変楽です。角材を入れることによってチェーンが下に落ちないので仕事が大変しやすいです。

ヘッドを降ろしてからヘッド面とシリンダー面を入念にオイルストーンで磨いてストレートエッジで反りはないか調べて大丈夫ならＯＫという事でヘッドガスケットを載せて組みます。

日産のエンジンはガスケットが抜けても少し位なら走ってもヘッドが歪むことないくらい優秀なエンジンなので、トヨタのエンジンでも同じ事を経験しましたがトヨタの当時のエンジンはオーバーヒートをしてちょっと無理をするとヘッドが歪んで研磨しないと駄目なのでいかに日産の当時のエンジンは優秀かがわかります。　（今ではトヨタの方が上かもしれませんが）

組み終えてＬＬＣを入れ替えてエンジンを駆けて何処も問題ないので試運転して帰ってきて何処もなんの以上もないので一安心です。

後は納車するだけで、数日後納車して無事完了です。