カローラＴＥ20型　シリンダーヘッド　オーバーホール

随分前の事ですがトヨタ　カローラＴＥ20型の1400ｃｃ車がオーバーヒートしたらしく入庫して来ました。

お客さんは知らずにちょっと無理をしたらしく走ってしまったらしく完全にガスケットが抜けてしまっています。

早速、ヘッドを開けて見るとやはりガスケットがハッキリ抜けているのが解ります。

ヘッド面とシリンダー面のパッキン・カスを取りまして面を磨いてからストレートエッジで隙間を図って見ますとヘッド面に歪がありヘッド面を面研磨しなければなりません。このまま組んでしまっては、オーバーホールした意味がありませんからお客さんに連絡をして了解を得ることにしました。

お客さんにしてはかなりの出費と痛手になってしまいますが直さなくれば車は乗れませんから仕方がありません。

お客さんには気の毒です。

ガスケットだけでしたらオーバーホールまでにはならなかったのですが、ヘッド面研になりますとオーバーホールになりますので早速、研磨屋さんに出して数日して出来たとの連絡があり取ってきました。

研磨仕立てはさすがに面がピカピカです。

トヨタのＴ型エンジンはＯＨＶ型エンジンなので（ＤＯＨＣは別）ヘッドにカムシャフトがないので組み付けにはＯＨＣ・エンジンより簡単に組み付ける事が出来ますので整備士の私には助かります。

エンジンを組み終えて試乗してエンジンは頗る快調です。これで、お客さんに納車出来ますのでお客さんにも喜んで頂き誠に有難う御座います。